沖縄の家にとって、“湿気”は見えない敵。
でも、知らず知らずのうちに「湿気を呼び込む暮らし方」をしていませんか?
今回は、家を傷めやすいNG習慣5選と、
それに対する建築士目線の改善アイデアをセットで紹介します!
❌NG①|換気扇を回しながら窓を全開
「湿気を逃がそうと思って…」のつもりが、実は逆効果!
▶️建築士の視点
24時間換気は“空気の流れを制御する装置”。
窓を開け放すと空気の流れが崩れ、外の湿気が逆流することもあります。
✅対策:窓を閉じて、換気扇の性能を生かす!
沖縄の平均湿度は80%前後です。エアコンで湿度を下げても窓開けると意味ない。
❌NG②|部屋ごとの温度差が激しい
リビングは冷房ガンガン、隣の和室は無冷房…。
この差が、夏型結露のもとになります。
▶️建築士の視点
特に間仕切りドアの付近、収納スペースや壁内に結露が発生しやすくなります。
✅対策:冷房しない部屋もドアを開けて空気を循環させる/扇風機で空気を送る
❌NG③|除湿機を使わない(使ってもリビングだけ)
湿気は目に見えないからこそ、見落としがち。
「なんかジメジメするな〜」では遅い!
▶️建築士の視点
**カビが最初に出るのは、リビングではなく“収納の奥”や“無風の部屋”**です。
✅対策:押入れやクローゼットこそ、除湿機の設置場所に最適!
❌NG④|収納をずっと閉めっぱなし
扉を閉め切った押入れやクローゼットは、湿気の温床。
特に沖縄の湿度では、たった数日でもカビが生えます。
▶️建築士の視点
最近の設計では、収納にあえて扉をつけないことも増えています。
来客が入らない寝室や子供部屋なら、開放的な収納の方が健康的です。
✅対策:毎朝1時間、扉を開けて風を通す/収納扉の“いらない前提”も検討を
❌NG⑤|ドアや障子を閉めきる
「冷気を逃したくない」気持ちはわかりますが、空気がこもる=湿気がたまる原因に。
▶️建築士の視点
家の中に「空気の通り道」をつくるのは、住み方の工夫次第。
ドア1枚の開閉が、空気の質と家の健康を左右します。
✅対策:人がいない時間だけでも“開けておく”時間を設ける
🌿まとめ|湿気と上手につき合う“暮らし方設計”を
家の性能も大切。でも、暮らし方ひとつで家の寿命が変わります。
沖縄の湿度と共存するには、「設計」と「暮らし」の両方を見直すことが大切です。
次回は、湿度トラブルを設計段階から減らす方法を特集予定!
📚【湿度シリーズ⑤】
家づくりの前に知っておきたい!“湿気に強い間取り”と設計アイデア集
どうぞお楽しみに!