【沖縄の家と気候の“宿命”】第六話:塩害の脅威

沖縄あるある 住宅事情

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👩 オカー: 「専門家さん、沖縄の家は、なんだか白っぽく汚れているところが多い気がするけど、あれって何だわけ?」
👷 専門家: 「それは『塩害』といって、潮風が運んでくる塩が原因なんです。今回は、沖縄のRC住宅が持つ『塩害』の宿命についてお話しします。」


塩害は、見えない病気

👨‍🦱 お父さん: 「塩害って、海の近くの家だけじゃないのか?」

そう思っている方が多いのですが、実は、塩害は海の近くに限りません。台風が運んでくる潮風によって、内陸部の家にも塩分が飛んできます。

塩分は、コンクリートのわずかなひび割れから内部に侵入し、中の鉄筋をサビさせてしまいます。鉄筋は、サビると膨張する性質があるため、外側のコンクリートを内側から押し上げて、**コンクリートが剥がれ落ちる「爆裂(ばくれつ)」**という現象を起こします。

これが、家の外壁や軒下が白っぽく、ボロボロになっている原因です。

塩害から家を守るには

👧 子供: 「なんか、ボロボロになってて怖いよー!どうしたらいいの?」

塩害から家を守るには、塩分をこまめに取り除くことが大切です。

  • 定期的な洗浄: 外壁を水で洗い流すことで、付着した塩分を取り除くことができます。特に台風の後には、ホースで水をかけて洗い流しましょう。
  • 防水性の高い塗装: 専門業者に防水性の高い塗料で塗装してもらうことで、コンクリートに塩分が侵入するのを防ぐことができます。

まとめ

👷 専門家: 「塩害は、見過ごされがちな、怖い家の病気です。でも、定期的な点検と早めの対策で、家を長持ちさせることができますよ。」


次回・最終話では、これまでお話ししてきた沖縄の家の“宿命”を乗り越えるために、**「プロに相談することの大切さ」**についてお話しします。

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