【沖縄RC住宅に潜む“宿命”】第2話|塩害でサビる外部金物と室外機

沖縄に住んでいると「なんでこんなに錆びるの!?」と驚かされる場面が日常茶飯事です。
観光客が「まだ新しい家なのに、もう錆びてる!」と驚くのも、沖縄住宅“あるある”のひとつ。


どうしてこんなにサビるの?

👩 観光客:「この家、築5年って聞いたけど…え?窓の格子、もう茶色いサビが出てる!?」
👷 建築士:「それが“塩害”の怖さなんです」

沖縄は四方を海に囲まれた島。潮風に含まれる塩分が住宅の外部に降りかかり、金属部分に付着して錆を進行させます。
特に以下の場所はサビの“特等席”。

  • 窓のアルミサッシや鉄格子
  • 外階段やベランダの手すり
  • 室外機や給湯器などの金属機器
  • 屋外照明やポスト

築年数が浅くても、海沿いであれば数年で赤茶色に変色してしまうのは珍しくありません。


サビが進むとどうなる?

👵 住民:「見た目が悪いだけならガマンできるけど…」
👷 建築士:「実は性能や安全性にも影響します」

  • 窓の開け閉めが重くなる
  • 室外機の寿命が短くなる
  • 手すりが腐食して折れる危険性
  • 照明や配線部分からの漏電リスク

つまり「ちょっと錆びてるだけでしょ」と放置していると、住まいの安全性を脅かす事態になりかねません。


沖縄ならではの“予防策”

  • 定期的な水洗い
     特に台風後は塩分が飛散しているので、真水で流すだけでも効果大。
  • 錆に強い素材を選ぶ
     ステンレスや樹脂製の部材、アルミでも“防錆処理済み”のものを選ぶ。
  • 防錆塗装・コーティング
     鉄部は定期的に塗装してバリアを維持。
  • 室外機カバーや簡易ルーバー
     直風や飛来物を防ぎ、寿命を少しでも延ばす工夫。

まとめ

👩 観光客:「沖縄の家って、台風には強いけど…サビとの戦いも大変なんだね!」
👵 住民:「そうそう。防犯より先に“塩害対策”だよ〜」

沖縄の住宅は「台風」と「塩害」という二大リスクと共存しています。
鉄筋爆裂がコンクリート内部の宿命なら、外部金物のサビは“見える宿命”。
でも定期的なお手入れと正しい素材選びで、長く快適に暮らすことができます。

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