👨「うちは大丈夫っしょ!重いし飛ばないさ〜」
👷♂️建築士:「その“油断”が一番危ないんです」
沖縄のベランダや屋上でよく見かけるエアコンの室外機。
重さもあるし、風で飛ぶイメージが湧かないかもしれません。
でも実際には、**“室外機が飛んで隣家を破損させた”**なんて事例も。
今回は、**見落としがちな“室外機の台風対策”**についてお伝えします。
✅ 室外機って本当に飛ぶの?
答えはYES。
- 約30kg前後とそこそこの重さがあるが…
- **台風時の風圧(風速40m/s以上)**では十分に浮き上がる
- ベランダの手すりを越えて落下・飛散する事例も多数
👵「お隣の2階から室外機が飛んできて、うちの車に直撃したってば…」
✅ よくある“室外機の置き方”と危険度
設置状況 | 危険度 | コメント |
---|---|---|
室外機をブロックに乗せただけ | ★★★★☆ | 一番多くて一番危ない |
ゴムマット+ブロック | ★★★☆☆ | 少し滑りにくくなるが固定には不十分 |
金属架台+ボルト固定 | ★☆☆☆☆ | 理想的な設置 |
屋上で直置き | ★★★★★ | 飛ぶ+落下のWリスク |
✅ 台風前にやっておくべき対策
✔ 1. 固定していない室外機はすぐに確認
→ ブロックの上に“乗ってるだけ”のものは今すぐ対策を
→ 最低限、転倒防止ベルト or ワイヤー固定
✔ 2. DIYでできる簡易対策もある
→ ホームセンターで売っている「室外機固定金具」を使用
→ ステンレス製ワイヤーでベランダ手すりなどに縛る方法も
→ ゴムマット+耐震ジェルで滑り止め補助も◎
✔ 3. 屋上にある場合は要注意
→ 吹き上げる風+落下のリスクで最も危険な設置場所
→ 専用架台+しっかりボルト固定が原則
→ 難しい場合は“台風前だけ室内に移動させる”方法も検討を
👷♂️建築士:「“重いから大丈夫”は通用しません。風は、思ってるよりずっと強いです」
✍️まとめ
台風対策は屋根や窓だけじゃない。
見落としがちな室外機こそ“飛ばない工夫”が必要です。
☑ ベランダでもしっかり固定
☑ 屋上ならなおさら強固に
☑ DIYでもできる対策を今すぐ
家を守るだけじゃなく、近隣への被害を防ぐためにも必要な備えです。
📝次回予告
【台風と住宅】第15話「停電時に困らない家のつくり方」
毎年のように起きる“台風→停電→大混乱”。
非常時でも暮らしやすい「建築的ライフハック」、教えます!