ユタシリーズ第5話 「設計士から見た“ユタが言うこと、ちょっと当たってる説”」

沖縄あるある 住宅事情

奥さん:「正直、ユタの話は100%信じてるわけじゃないんです。でも…」


👷‍♂️設計士は「科学」と「法」で家を設計する

設計士は、主にこんな要素を元に家を計画しています。

  • 地域の気候や風向き
  • 一年を通した日照の動き
  • 建築基準法・条例といった法規制
  • 家事や生活のしやすさを意識した動線計画

つまり「根拠のあるデータ」で、快適かつ安全な家をつくるのが設計士の役割なんです。


🧙‍♀️一方、ユタ・風水・家相は…

「方角が悪い」「玄関は南東が吉」「水回りは鬼門を避ける」など、
昔から語られる“風水的アドバイス”は、一見迷信のように思えるかもしれません

でも実は、風水や家相って、もともとは
👉 昔の人たちが体験から学んだ“生活の知恵”の集まりなんです。

たとえば…

  • 北側に玄関があると日が当たらずジメジメする
  • 家の中心にトイレがあるとにおいや湿気が広がる
  • 家族が集まる場に暗くて閉鎖的なリビングは不向き

こういった現代でも“ちょっと不快”な現象を、昔の人たちは風水というかたちで残してきたとも言えます。


🛠でも、現代住宅は“風水に逆らってる”!?

例えば、昔の家では──

  • トイレや風呂、台所などの水回り母屋と離して配置されていた。
  • そのため、湿気や悪臭が家の中に入りにくい構造だった。

でも今の家は?
➡️ 敷地が狭く、住宅の中に水回りを組み込まないといけません。
➡️ 当然、昔の家相・風水の前提とはズレてきてしまうのです。

つまり──
「風水に従いたい」と思っても、そもそもその条件が“今の暮らし”に合っていない、という現実があるんです。


📐それでも、ユタの話に“ちょっと納得する”こともある

👷‍♂️設計士:「全部が当たってるとは思いません。でもね、こういうケース、あります。」

  • 玄関の位置がなんとなく落ち着かない
  • 水回りが家の中心にあって、湿気が気になる
  • 家族の誰かがずっと体調を崩している気がする

これ、実際の設計データや住んだ人の感覚、どちらから見ても「そういう傾向はあるな…」と思うことがあるんです。


📝まとめ|バランス感覚が家づくりのカギ

🏡設計士のプラン → 科学的に快適な暮らし
🔮ユタの助言 → 心の平穏や、家族内の納得感

✅ 風水やユタの意見は「昔の生活知」として尊重する
✅ でも、現代の敷地や建築法には“合わない部分”もある
✅ 自分の中で「取り入れる/取り入れない」を決める軸を持つ
✅ 最終的に**“心から納得して住める家”にすることが最重要**


👷‍♂️設計士の最後のひとこと
「“なんかうまくいかない家”って、だいたい住む人の気持ちが落ち着いてない家なんですよね。
人の言うことを何でも受け入れてしまう“気の弱さ”が、家づくりにもにじみ出る。お金を出して建てるのは自分自身。だからこそ、自分の中の判断基準で、ユタの言うことや親戚の言葉を『取り入れるか、取り入れないか』をしっかり決められる人が、結局いちばん満足できる家を建てられるんです。」

「ユタの話を一切無視するのも違うし、全部を受け入れるのも違う。
大事なのは、“自分の気持ち”と“住み心地”をちゃんと両立させることなんです。」

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