【石敢當】第三話:石敢當は、今でも“マジムン”を退治する?

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前回は、T字路の突き当たりに石敢當が置かれる理由についてお話ししました。今回は、石敢當に刻まれた文字の意味や、現代の暮らしにおける役割についてお話しします。


「石敢當」の三文字に込められた力

石敢當には、単に「石」や「魔除け」といった言葉ではなく、**「石敢當」**という、特別な文字が刻まれています。

この三文字には、「石のように、勇敢で、当たって砕ける」という意味が込められていると言われています。つまり、まっすぐ進んできたマジムンが、この石に当たると、その強力な魔力が砕け散る、と信じられていたのです。


石敢當は、今でも暮らしを守っている

昔と比べて、現代の沖縄の街は、交通量も増え、車の通りも多くなりました。しかし、石敢當は、今も変わらず、T字路や三叉路の突き当たりに、ひっそりと佇んでいます。

これは、単なる文化的な習慣としてではなく、見えない危険から家や人を守る、大切なお守りとして、今もなお、人々の暮らしに深く根付いている証拠です。

現代の住宅と石敢當

最近では、家を新築する際にも、わざわざ石敢當を置く人がいます。これは、昔からの知恵を大切にしながら、新しい家にも「マジムン」が入ってこないように、という願いを込めているからかもしれません。


まとめ

石敢當は、単なる石碑ではなく、昔の人々が、見えない脅威から家と家族を守るために生み出した、知恵の結晶です。その小さな石碑一つ一つに、沖縄の暮らしの知恵と願いが込められています。

次回・第四話では、石敢當と似た役割を持つ**「ヒンプン」**について、お話しします。

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