【石敢當】第一話:石敢當の役割

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沖縄の街を歩くと、T字路や三叉路の突き当たりに、小さな石碑が立っているのを見かけることがあります。そこには、**「石敢當(いしがんとう)」**という文字が刻まれています。

これは、沖縄の人々の暮らしを、見えない力から守るための、昔から伝わる大切なお守りです。しかし、なぜこの石敢當は生まれたのでしょうか?

悪霊「マジムン」の伝説

石敢當の起源を語る上で、**「マジムン」**という沖縄の悪霊の存在は欠かせません。

マジムンは、家や人に悪さをすると信じられていました。そして、このマジムンには、**「まっすぐしか進めない」**という、ちょっとおかしな弱点があると言い伝えられています。

つまり、マジムンは、曲がり角を曲がることができず、まっすぐ進んで、家の中に侵入してしまうと考えられていたのです。

石敢當は、マジムンを撃退する盾

人々は、このマジムンの弱点を逆手に取り、家の安全を守る方法を考えました。

それが、T字路や三叉路の突き当たりに、石敢當を置くという知恵です。

  • 石敢當の役割 まっすぐ進んできたマジムンは、石敢當にぶつかると、それ以上進めなくなり、家の中に入ることができません。石敢當は、いわばマジムンの進路を塞ぐ**「盾」**のような役割を果たしていたのです。

この石敢當は、単なる石碑ではなく、昔の人々が、見えない脅威から家と家族を守るために生み出した、知恵の結晶なのです。


次回・第二話は、**「石敢當を置く場所のルール」**について、詳しくお話しします。

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