【沖縄の家と気候の“宿命”】第一話:データでわかる、湿気・カビとの一年間の戦い

沖縄あるある 住宅事情

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👩 オカー: 「ねぇ、最近なんかお家がじめじめしない?」
👦 子供: 「うん、するする!なんか、ねとねとするさー!」
👷 専門家: 「実はそれ、沖縄の気候が原因なんですよ。今日は、データでわかる沖縄の家の“宿命”について話します。」

沖縄の家が直面する“SOS”

👨‍🦱 お父さん: 「沖縄の家って、いつでもカラッとしてるイメージだけど、本当は違うの?」

沖縄の家と聞いて、本土に住んでいる多くの人は、一年中カラッとしていて、快適なイメージを抱くかもしれません。しかし、それは大きな勘違いです。沖縄の家は一年中、見えない敵である**「湿気」**と戦い続けています。

沖縄は、年間を通して高温多湿な気候が特徴です。特に、全国平均と比較すると、その湿度の高さが際立っています。

データで見る!沖縄の家の“SOS”

季節平均気温平均湿度降水量家が発する“SOS”
3月~4月約20~23℃約75~80%150~200mm結露の始まり、湿気がたまり始める
梅雨5月~6月約24~28℃約80~85%300mm以上カビの繁殖、部屋がじめじめする
7月~9月約28~30℃約75~80%150~300mmRC住宅に熱がこもり、クーラーが手放せない
10月~2月約18~21℃約70~75%100~150mm窓や壁に結露、冷え込みと湿気

湿気と戦う、沖縄の家の“宿命”

👧 子供: 「一年中じめじめしてるって、なんでー?」

データを見てわかるように、沖縄では、どの季節も平均湿度が非常に高い状態が続きます。これが、沖縄の家が抱える大きな3つの“宿命”です。

  • 宿命1:年中続く、湿気との戦い 「カラッとした夏」という本土のイメージとは違い、沖縄の夏は湿度が高く、常に空気が重たく感じられます。これは冬も同じで、気温が低くても、湿度が高い状態が続きます。そのため、沖縄の家は一年を通して、除湿機や換気扇が欠かせません。
  • 宿命2:カビと結露の発生 梅雨や台風シーズンには、湿度が80%を超える日が何日も続きます。カビは湿度が60%を超えると繁殖しやすくなるため、この時期は特に注意が必要です。また、冬場は、暖房をつけた暖かい部屋の空気が、冷たい窓や壁に触れると「結露」が発生し、そこからカビが繁殖してしまいます。
  • 宿命3:雨漏りのリスク 年間降水量が2000mmを超える沖縄は、常に雨との戦いです。特に台風が運んでくる横殴りの雨は、普段は雨が侵入しないような、わずかな隙間からも水が入り込みます。これが、雨漏りや、雨漏りが原因でカビが発生するリスクを非常に高くしています。

まとめ

👷 専門家: 「沖縄のRC住宅は、台風や塩害だけでなく、この**『高温多湿』**という気候とも向き合わなければならない宿命を背負っています。なんくるないさ〜と放置すると、家が病気になり、家族の健康にも影響が出てしまうかもしれません。」

次回・第二話では、この気候の“宿命”から家を守るための具体的な対策について、詳しくお話しします。

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