【台風と住宅】第22話 沖縄は防犯より台風対策

沖縄あるある 住宅事情

沖縄を訪れた観光客がまず驚くのは、住宅の“重厚感”です。
窓には鉄格子、玄関や勝手口にはシャッターや雨戸がしっかり備わっていて、まるで小さな要塞のよう。

👀観光客:「沖縄って治安対策がすごいんですね!」
😎住民:「いやいや、これは“泥棒対策”じゃなくて“台風対策”さ〜」


🌀 窓の格子やシャッターの本当の役割

沖縄の住宅で鉄格子やシャッターが多用される理由は、防犯意識の高さよりも圧倒的に「台風対策」が優先されます。
沖縄に住んでいるとわかりますが、風速50m級の台風が来ると、外はまるで戦場。

  • 木の枝
  • 看板
  • トタン屋根
  • 自転車や植木鉢

こうしたものが凶器のように空を飛び交います。
窓ガラス一枚では到底防ぎきれず、格子やシャッターが「飛来物ストッパー」として大活躍するのです。


👮‍♂️「防犯要塞」に見える沖縄住宅

観光客の目には、沖縄の家が「防犯要塞」に見えるのも無理はありません。
しかし実際には、沖縄の人にとって泥棒より恐ろしいのは“自然の猛威”。

つまり、沖縄流ではこうなります。

  • セキュリティ=防犯(観光客のイメージ)
  • セキュリティ=台風対策(住民のリアル)

実際、沖縄で「泥棒に入られた」という話を耳にすることよりも、「台風で屋根が飛んだ」「窓が割れた」という話を聞くほうが圧倒的に多いのです。


🌴 沖縄らしい「日常の風景」

台風前になると、街中で一斉にシャッターが閉まり、窓ガラスにバツ印のテープが貼られます。
観光客は「映画のワンシーンみたい!」と驚きますが、沖縄住民からすれば日常の一コマ。

「泥棒に備えるより、自然に備える」
これこそが沖縄住宅の文化であり、暮らしの知恵なのです。


✅ まとめ

  • 沖縄の鉄格子やシャッターは「防犯」よりも「台風対策」が本来の目的
  • 飛来物対策こそが、沖縄住宅に欠かせない最大の“セキュリティ”
  • 観光客が驚くゴツい見た目は、実は自然と戦うための知恵の結晶

観光で訪れる人にとっては「すごい要塞!」と見える沖縄の家も、住民にとっては「これでもまだ心細いさ〜」というのが正直な本音。
沖縄の家は、防犯よりもまず「台風に勝つこと」が使命なのです。

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