【台風と住宅】第16話「換気扇が風の通り道になる?」

沖縄あるある 住宅事情

👨「まさか換気扇から雨が入ってくるなんて…」
👷‍♂️建築士:「実は、台風時に一番盲点なのが“換気扇ダクト”なんです」

窓・屋根・ベランダなどの対策は多く語られますが、意外と見落とされがちなのが換気扇まわりの台風対策
台風の強風が「逆流」してきたり、「雨漏り」の原因になることもあります。


✅ 換気扇と台風の“意外な関係”

換気扇は基本的に「外とつながっている穴」。
そのため、台風のときには以下のようなことが起こります:

  • 強風がダクトを逆流して室内に風が吹き込む
  • 雨が吹き込んで、換気扇や天井から水がポタポタ
  • 一部では**“爆音”や“バンバン音”が発生**(風が逆流して羽根が回る音)

👵「台所の換気扇から風がビュービュー入ってきて、お鍋のフタが飛んだよ〜!」


✅ 特に注意したい場所

場所危険度理由
トイレ★★★★☆換気扇が小さくても風が集中しやすい
キッチン★★★☆☆大口径で逆流量が大きい
洗面所・浴室★★★★★湿気+水分で雨漏り被害に直結しやすい

✅ 台風前にやっておくべきこと

✔ 1. 換気扇を“OFF”にする

→ 台風中は換気扇を止めておく(風の流れを遮る)
→ 室内のドアがバタンバタンする原因になることも防げる


✔ 2. 給気口・吸気口をガムテープで目張り

→ 最近の家には壁面給気口があるケースが多い
→ 台風前にはガムテ+養生テープでしっかりふさぐ


✔ 3. 外部フードの形状を確認

→ 吹き込みやすいのは「縦型フード」や「フタなしフード」
→ 雨仕舞いに強いのは「水切り付きフード」や「逆風対応型」
→ 建築時の選定ミスで被害に繋がることも多い

👷‍♂️建築士:「見えない“穴”こそ、台風時の最大リスクになるんです」


✍️まとめ

台風のとき、窓や玄関だけが風の入り口ではありません
換気扇や給気口など、“見えない通り道”から被害が広がるケースが多々あります。

☑ 換気扇は台風時OFF
☑ 給気口はガムテで封鎖
☑ 外部フードの形状に注意

台風シーズンには、“風の通り道を断つ”という視点も大切です。


📝次回予告

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