【台風と住宅】第15話「停電でも困らない家」

沖縄あるある 住宅事情

👩「冷蔵庫、ダメになった…」
👨‍🦱「スマホも充電切れ、エアコンも止まった…」
👷‍♂️建築士:「台風=停電は“前提”で準備しておくのが基本です」

沖縄では、台風シーズンのたびに停電の被害が発生します。
特に、暴風域が長時間続いたときは1〜2日以上の停電も珍しくありません。
今回は、「停電しても困らない住宅の工夫」を、建築士目線で紹介します。


✅ 台風時に起こりやすい“停電の困りごと”

  • 冷蔵庫が止まって食材が全滅
  • エアコン・扇風機が使えず蒸し風呂状態
  • Wi-Fiが使えず仕事・情報収集に支障
  • 夜が真っ暗+暑くて寝られない
  • スマホ充電できず家族と連絡も取れない

👵「特に小さな子や高齢者がいる家は、本当に過酷…」


✅ 建築士がすすめる“停電に強い家づくり”

✔ 1. 採光と通風がとれる間取りに

→ エアコンが止まっても風が抜ければだいぶマシ
→ 風の通り道を意識した対角線上の窓配置がおすすめ
→ 明かり取り窓や吹き抜けも“昼間の光源”として機能


✔ 2. コンセントの位置に“非常用”を想定

→ 停電時に備えて、屋外・玄関・寝室近くにサブ用コンセントを用意
→ ポータブル電源が使いやすい位置に設置しておくと便利


✔ 3. バッテリー・発電対策はマスト

→ 【推奨】ポータブル電源(500Wh以上)+ソーラーパネル
→ 【理想】屋根の太陽光発電+蓄電池(高コストだが最強)
→ モバイルバッテリーも日常的に満充電で置いておくクセを!


✔ 4. “冷蔵庫ゾーン”の断熱強化

→ キッチン内にパントリーや冷蔵庫スペースを囲む配置にすると、停電時の保冷力がアップ
→ カーテンや断熱パネルで“冷気を逃がさない工夫”もできる


✅ 建てた後でもできる“停電ライフハック”

  • USB扇風機・LEDランタンは複数用意
  • スマホ用の手回し充電器(意外と使える)
  • ポリタンクで水の確保(断水の備えにも)
  • 車のシガーソケットからスマホ充電&給電OK
  • サーキュレーターと氷入りクーラーボックスで“即席冷房”

👷‍♂️建築士:「“もしもの停電”は、建築+家電+備蓄のトリプル対策で乗り切れます」


✍️まとめ

台風のとき、ただ屋根や窓を守るだけでは不十分。
停電=生活インフラがすべて止まる前提で、住宅にできる工夫はたくさんあります。

☑ 間取りと通風で快適性を確保
☑ コンセント配置や備蓄動線を意識
☑ ポータブル電源は“現代の非常食”

“安心してこもれる家”こそ、災害に強い家です。


📝次回予告

【台風と住宅】第16話「台風時、換気扇は止めるべき?」
意外と知らない“換気扇”のリスクと、強風時にやるべきダクト対策とは?

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