【気づけば違反建築シリーズ】第3話|「この倉庫、何入れてたの?」昔の“物置”が今の悩みのタネ!?

沖縄あるある 住宅事情

👨‍👩‍👧‍👦「おじいが作ったって言ってたけど…」
空き家になった実家の裏庭に、ひっそり佇むトタン張りの倉庫。
農機具?漁具?古いガスボンベ?何が入ってたのかもわからないその建物は、建てられた経緯も不明。
今となっては「謎の構造物」になってしまっているケース、沖縄ではよくあります。


🏚 倉庫の“つもり”が、建築基準法上は立派な建築物⁉

「ただの物置よ〜」「休憩所だったさ〜」
──家族の記憶にはそんな言葉が残っていても、実際には10㎡を超える“建築物”扱いになることが大半です。
しかも、確認申請を出していないとなれば違反建築扱いになり、売却やリフォームの足かせに…。


🔍 よくある「倉庫」型の増築トラブル例

  • トタン屋根+ブロック基礎で頑丈に建てられている
  • 電気や水道が引き込まれている(=用途が物置を超えている)
  • 建築当時の申請資料に載っていない(非申請)
  • 増築面積が10㎡を超える
  • 固定資産税にも反映されていない

🧱 建築士のひとこと

「昔は“ちょっとした物置”感覚で建てていたけど、
法律上は立派な“増築”。売買時には説明責任が発生します。
構造がしっかりしていれば“住宅扱い”されるケースもあるので、注意が必要です」


✅ どうすればいい?

  • 不明な建物は早めに確認・記録しておく(用途・面積・構造)
  • 建築当時の資料が残っていればラッキー(図面や固定資産資料など)
  • 増築分を正式に建築確認・登記することも検討を(条件により可能)
  • 使わないなら除却(解体)も選択肢

✍️ まとめ

昔の人にとっては便利な“離れ”や“物置”も、現代の法律のもとでは「グレー」では済まされません。
後の世代が困らないように──今こそ、謎の倉庫の正体を明らかにしておきませんか?

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