ユタシリーズ 第1話|まずはユタに聞いてから?家づくり、始まらない問題

沖縄あるある 住宅事情

~設計士の図面より、ユタの一言が先だった件~


👩‍💼設計士「じゃあ、間取りプランのご提案に入りますね」
👨施主「すみません、その前に…ユタに相談してからじゃないと」

👩‍💼設計士「……あ、ユタ……?」

👩施主の奥さん「ユタって、沖縄で“見えない世界”を視る方なんですよ」
👩‍💼設計士「見えない世界……!?」


🌀沖縄あるある|設計前に“ユタチェック”

沖縄では、家づくりの“はじめの一歩”が**「土地契約」でも「設計」でもなく、「ユタ相談」**から始まるケース、じつは珍しくありません。

「この土地、建てていい?」
「この方角、ウチに合ってる?」
「この日取りで“入居”して大丈夫?」

──設計士が準備万端で持っていった図面よりも、
ユタの「その位置は“入らん”ね〜(=良くない)」のひと言で全プラン白紙、なんてことも。


👨施主「この土地ね、“おばぁの夢に出てきた人”が教えてくれたらしくて」
👩‍💼設計士「夢、ですか」
👩施主「で、その人が“ここには火を入れるな”って言ったから…」
👩‍💼設計士「……え、つまりキッチン置けない…!?」


📚ユタって誰?沖縄での存在とは?

ユタは、沖縄で古くから信じられてきた霊的な助言者
神様や祖霊、自然の気と通じて、人の“魂のバランス”を整えるという、いわば“スピリチュアル専門家”です。

  • 家を建てる方角
  • 地鎮祭のタイミング
  • 引越し日・入居日
  • 祖先との相性

など、“見えないけど大事”なことを助言してくれる存在。


👴おじぃ「ほら、あの土地は昔“んかし”(昔)の墓地だったかもしれんからな」
👵おばぁ「ユタさんが『火を入れるな』言うてたら、素直に従ったほうがいいよ〜」

👩‍💼設計士(心の声)「でもその火、キッチンの話ですよね!?」
👩‍💼設計士(心の声)「どこで料理するんですかーーー!?」


🧱設計士の苦悩:「図面は神にも勝てない」

設計士は、日照・通風・動線・コスト…すべての条件を組み立てて間取りをつくります。
でも──ユタの助言ひとつで、

  • 階段の位置がダメ
  • 寝室が方角的にアウト
  • トイレの真下に“水の霊”が通ってる

など、“見えない何か”に設計が振り回されることも。
もちろん施主にとっては、真剣そのもの。


👩‍💼設計士「…あの、設計の前にユタの確認を、できれば最初にお願いできますか?」
👨施主「次回、ユタさん連れてきますね」
👩‍💼設計士「ご本人、登場パターン……!!!?」


✨まとめ|沖縄の家づくりは“心と地場”から

ユタ文化を信じる・信じないに関わらず、
**「家はただの箱じゃない」**という想いが、沖縄の人々には根づいています。

  • 家を建てる=“土地の魂”と向き合うこと
  • 家族が安心して暮らす=“心の整った家”であること

だからこそ、“見えない力”にも耳を傾けながら進む──
それが沖縄流の家づくりなのかもしれません。


📢次回予告|第2話「この位置ダメって言われたんだけど…って、えぇ!?」
間取りが決まったあとに、ユタチェックが発動!?
そこ、トイレ置いちゃダメらしいです──。

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