火の神シリーズ 第4話|「“IH”って火の神様必要なの!?」

沖縄あるある 住宅事情

~ヒヌカンとオール電化の、微妙な距離感~

👩‍🦰若い施主:「うち、オール電化なんですけど…ヒヌカンって必要ですか?」

👵おばぁ:「は!? それ言ったらヒヌカン泣くよ!?」

 


🏠火のない台所に、火の神…どうする!?

IHクッキングヒーター、オール電化、無垢材のキッチン。
現代住宅は“火”の存在感がどんどん薄くなっています。
けれど、沖縄の伝統文化では**「台所には神様がいる」**のが大前提。

そう、それが――ヒヌカン(火の神)

 

👨‍🏫設計士:「火を使わないキッチンって、火の神的にはどういう扱いなんでしょうね…」
👵おばぁ:「火が見えなくても、“ここが家庭の火種”って心で決めるのよ”
👩‍🦰若い施主:「えっ、精神論!?」

 


🔥ヒヌカンって「炎」だけの神じゃない?

ヒヌカンはただの“炎の神”じゃありません。

  • 家族を見守る存在
  • 家庭の中心(=火のある場所)に宿る
  • “報告・感謝・祈願”を行う身近な神様

つまり「火を焚く場所」以上に
**“暮らしの中で祈る場所”**という意味が大きいのです。

 

👵おばぁ:「IHだろうが、コンロの横に小さな棚でもあればいいわけよ」
👩‍🦰:「でもそれ、冷蔵庫の上でもいいですか?」
👵:「ダメだって言ってるさ〜!目線より高く!西向きに!火元の近くよ〜!」

 


😅設計士あるある|ヒヌカン対応問題

最近の住宅ではこんな相談が増えています。

  • コンロ前の壁が無くて、ヒヌカンを置く場所がない
  • キッチン全面がガラス張りで壁が存在しない
  • IHだから火を使ってない=ヒヌカン不要?(→怒られます)
  • 方位的にヒヌカンの“西向き”が確保できない→キッチンの配置から再設計!?

 

👨‍💼設計士:「最近の台所、壁がなさすぎて…どこに置けば…」
👩‍🦰施主:「ヒヌカンってそもそも必要?」
👴おじぃ:「IHだろうがなんだろうが“心の火”が消えたら終わりさ〜」

 


🪔じゃあ、結局どうすればいいの?

  1. 火の神の精神は大事にしたいけど、
  2. 現代建築にそのままはハマらない

だからこそ「現代流ヒヌカン」の設置例が増えています。

  • 吊り棚+耐火シートの設置
  • 高窓やニッチに“神棚風”のスペースを確保
  • ヒヌカンを主張しすぎず、暮らしに溶け込ませる

 

👩‍🦰:「えっ、吊り棚ならインテリアっぽくできそう」
👨‍🏫設計士:「設計段階で“ヒヌカン棚”の場所、決めちゃいましょう」
👵:「さすが分かってるね〜あんたは孫より信用できるさ〜」

また、別のシリーズで(^_^)/~

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