~ヒヌカンとオール電化の、微妙な距離感~
👩🦰若い施主:「うち、オール電化なんですけど…ヒヌカンって必要ですか?」
👵おばぁ:「は!? それ言ったらヒヌカン泣くよ!?」
🏠火のない台所に、火の神…どうする!?
IHクッキングヒーター、オール電化、無垢材のキッチン。
現代住宅は“火”の存在感がどんどん薄くなっています。
けれど、沖縄の伝統文化では**「台所には神様がいる」**のが大前提。
そう、それが――ヒヌカン(火の神)。
👨🏫設計士:「火を使わないキッチンって、火の神的にはどういう扱いなんでしょうね…」
👵おばぁ:「火が見えなくても、“ここが家庭の火種”って心で決めるのよ”」
👩🦰若い施主:「えっ、精神論!?」
🔥ヒヌカンって「炎」だけの神じゃない?
ヒヌカンはただの“炎の神”じゃありません。
- 家族を見守る存在
- 家庭の中心(=火のある場所)に宿る
- “報告・感謝・祈願”を行う身近な神様
つまり「火を焚く場所」以上に
**“暮らしの中で祈る場所”**という意味が大きいのです。
👵おばぁ:「IHだろうが、コンロの横に小さな棚でもあればいいわけよ」
👩🦰:「でもそれ、冷蔵庫の上でもいいですか?」
👵:「ダメだって言ってるさ〜!目線より高く!西向きに!火元の近くよ〜!」
😅設計士あるある|ヒヌカン対応問題
最近の住宅ではこんな相談が増えています。
- コンロ前の壁が無くて、ヒヌカンを置く場所がない
- キッチン全面がガラス張りで壁が存在しない
- IHだから火を使ってない=ヒヌカン不要?(→怒られます)
- 方位的にヒヌカンの“西向き”が確保できない→キッチンの配置から再設計!?
👨💼設計士:「最近の台所、壁がなさすぎて…どこに置けば…」
👩🦰施主:「ヒヌカンってそもそも必要?」
👴おじぃ:「IHだろうがなんだろうが“心の火”が消えたら終わりさ〜」
🪔じゃあ、結局どうすればいいの?
- 火の神の精神は大事にしたいけど、
- 現代建築にそのままはハマらない。
だからこそ「現代流ヒヌカン」の設置例が増えています。
- 吊り棚+耐火シートの設置
- 高窓やニッチに“神棚風”のスペースを確保
- ヒヌカンを主張しすぎず、暮らしに溶け込ませる
👩🦰:「えっ、吊り棚ならインテリアっぽくできそう」
👨🏫設計士:「設計段階で“ヒヌカン棚”の場所、決めちゃいましょう」
👵:「さすが分かってるね〜あんたは孫より信用できるさ〜」
また、別のシリーズで(^_^)/~