👩🦰「これ…誰も拝んでないし、処分していいよね?」
👵「あれは“ただの棚”じゃないよ〜!」
最近のリノベ現場や中古住宅の片付けで、ちょいちょい聞こえてくるこの会話。
そう、今回は**「使ってないヒヌカン、どうする問題」**です。
📦“使ってない神棚”、ただの棚じゃなかった問題
沖縄の住宅には、今も根強く残っているヒヌカン文化。
でも、若い世代になるにつれて「拝み方がわからない」「信仰心はない」と、扱いに困る声も増えています。
リノベ前の打ち合わせでも…
設計士「このキッチン棚は撤去しましょうか?」
施主「たぶん使ってないけど…親がうるさくて…」
そんな“気まずい神棚”が、図面上で浮遊しがち。
🧼断捨離ブームとのすれ違い
「ミニマルな暮らしがしたい!」「LDKはスッキリ見せたい!」
という施主の思いと、
「ヒヌカン様を粗末にしてはいけない…」
というご家族の思い。
どっちの気持ちも、すごくわかる。
でもそのせいで、「拝まないけど、片付けられない棚」がずーっと居座ってたりします。
🔥“ただの棚”じゃない理由
ヒヌカンは、沖縄の神道において台所に宿る火の神とされ、
「家族の健康」や「日々の無事」を見守る存在。
お祀りされていた場所には、霊的な意味合いやルールがあるため、
処分や移動にはそれなりの“作法”が必要です。
無断で処分すると…
👵「ヒヌカン様、怒るよ〜」
と、リアルにお叱りを受けることも…💦
📝設計士のリアル対策
「撤去するか迷っている」と言われた場合は…
- ✅ 施主側で親族と話し合ってもらう
- ✅ 処分時は、きちんと拝み落としを提案
- ✅ 祀る場合は、“無理のない形”で再配置
現代建築の中で、文化的配慮と住みやすさのバランスを取る。
設計士としても、腕の見せどころです。
🎙️次回予告|第4話「火の神様に“IH”って通じるの!?」
IHコンロ、オール電化、火を使わない台所。
それでも、火の神は宿るのか?
──次回は、最新住宅とヒヌカン信仰の「深すぎるギャップ」に迫ります!