湿度と共に暮らす うちな~流家づくり
前回まではヤモリ、ゴキブリ、立ち〇〇とふざけた内容でしたが、今回は真面目な内容です。
☀️沖縄の夏=「湿気との闘い」
沖縄に暮らす人なら、誰しも感じたことがあるはず。
夏の玄関を開けた瞬間に襲ってくる、あのムワッとした空気。
海風に包まれた南国のイメージとは裏腹に、
実際には湿度80%超えが当たり前の「蒸しの国・沖縄」。
家の中も外も、ベタベタ、ジメジメ…。
エアコンを止めれば、すぐさま熱帯雨林のような空気が襲ってくる。
🧱「床が浮いた…これ、施工ミスですよね?」
建築士に寄せられる相談のなかで、近年じわじわ増えてきたのが
「湿気に起因するトラブル」。
- フローリングが浮いてきた気がする
- 壁紙がはがれてベタつく
- クローゼットの奥にカビ!
- 押し入れの布団がしっとりしている
施主からはよくこんな声が…
👤「施工不良ですか?」
👤「結露するって、どういうこと…?」
でも、実はそれ…
🔎“家のせい”だけじゃない。暮らし方の影響も大!
もちろん、施工や設計に問題があるケースもゼロではありません。
でも、多くの湿害トラブルは“生活習慣”が原因になっているのが現実です。
- クーラーかけっぱなしでドアは閉めっぱなし
- 24時間換気の部屋で窓開けっぱなし
- 押し入れを一年中閉めきり
- 湿度計なし。感覚だけで「快適」と思い込む
沖縄のような高温多湿地域では、“空気の扱い方”こそが住まいの寿命を左右します。
🏠設計と暮らし、両方が整って初めて“いい家”になる
家づくりでは、断熱材や換気設備の選定に目が行きがち。
でも実際には、「住んでからの空気の動かし方」こそが要。
建築士としても、「ちゃんと使ってもらえて初めて家は完成」と思っています。
👵リアルうちなーおばさんの一言
👵「家建てたら終わりと思ってたら大間違いさ〜。
空気、止まったらすぐスネるよ〜!」